1位と2位は“2兆円”超え…富豪オーナーの資産総額ランキング

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 プロサッカー選手は世界中の子どもたちが夢見る職業だが、近年は彼らを支えるクラブオーナーも人気職業の一つだろう。元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムはメジャー・リーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミで共同オーナーを務め、元スペイン代表FWダビド・ビジャも、2022年からアメリカ2部相当のUSLプロフェッショナルリーグに参入するクイーンズボロFCでオーナーを務めている。世界中の億万長者たちの間で、サッカーは魅力的な投資対象となっており、“外国人オーナー”はもはや珍しい存在ではなくなった。

 では、サッカー界を代表するオーナーと言えば、誰なのか。イギリス紙『ザ・サン』が世界のサッカークラブチームの富豪オーナーを資産総額ごとのランキングで発表しているので、紹介しよう。

[写真]=Getty Images

10位

ロバート・クラフト(79歳/アメリカ出身)
ニューイングランド・レボリューション
推定資産:60億ドル(約6400億円)

 第10位にランクインしたのは、アメリカの実業家であるクラフト氏。MLS(メジャー・リーグ・サッカー)に属するニューイングランド・レボリューションのオーナーを務め、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の強豪ニューイングランド・ペイトリオッツも保有している。アメリカ、カナダ、メキシコでの共同開催が決まった2026年ワールドカップの招致委員会で名誉会長を務めるなど、大きな影響力を持つ人物だ。

9位

チャン・チントン(57歳/中国出身)
インテル
推定資産:76億ドル(約8100億円)

 中国・南京に本拠を持つ『蘇寧グループ』の代表で、2016年にインテルの株式の68.55%を2億7000万ユーロ(現レートで約347億円)で取得し、クラブの経営権を握った。現在、会長を務めるのは、息子のスティーヴン・チャン氏。『蘇寧グループ』は昨季の中国王者である江蘇足球(※スポンサー名の使用不可となったため、今季に江蘇蘇寧から名称変更)も保有していたが、先日の運営停止発表により、チャン・チントン氏は“渦中の人”として注目を浴びている。

8位

ナセル・アル・ケライフィ(47歳/カタール出身)
パリ・サンジェルマン
推定資産:80億ドル(約8500億円)

 言わずと知れたパリ・サンジェルマン(PSG)の会長。カタールの実業家で、自身がトップを務める『カタール・スポーツ・インベストメント』を通じてPSGを保有する。元テニス選手という肩書を持ち、様々なスポーツを放送する『beINメディアグループ』の会長やアジアテニス連盟の副会長など要職を歴任している。

7位

スタン・クロエンケ(73歳/アメリカ出身)
アーセナル
推定資産:90億ドル(約9600億円)

 アメリカの富豪で、2008年9月からアーセナルの経営陣に参加している。2011年、同氏はダニー・フィッツマン氏とニーナ・ブレイスウェル・スミス女史から株を譲渡され、63パーセントの株を取得してオーナーとなった。自身の名を冠したスポーツ・エンターテイメイント会社を通じて、MLSのコロラド・ラピッズやNFLのロサンゼルス・ラムズなど複数のスポーツクラブを所有する。

6位

フィリップ・アンシャッツ(81歳/アメリカ出身)
ロサンゼルス・ギャラクシー
推定資産:100億ドル(約1兆700億円)

 アンシャッツ氏は石油、鉄道、不動産などで財を成した大富豪で、MLSの創設にも携わった人物。元イングランド代表MFのデイヴィッド・ベッカムをアメリカに呼び寄せた人物としても知られている。過去にはMLSの複数クラブを所有しており、ニューヨーク・レッドブルズの前身のクラブ、メトロスターズでもオーナーを務めた。

5位

ロマン・アブラモヴィッチ(54歳/ロシア出身)